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1848年 ヴィクトリア ゴッドレスフローリン パターン銀貨 2シリング

Victoria, proof pattern ‘Godless(DEI GRATIA: GRACE OF GOD)’ florin, 1848, plain edge

42-1024x504 1848年 ヴィクトリア ゴッドレスフローリン パターン銀貨 2シリング

Victoria, proof pattern ‘Godless’ florin, 1848, plain edge, crowned bust l., rev. crowned cruciform shields (S.3890), certified and graded by PCGS as Proof 64 Cameo

コイン名称:ヴィクトリア パターン銀貨 2シリング
‘Godless’ florin ゴッドレスフローリン
発行年:1848年
グレード:PR64 (PCGS)
直径:27.2mm

パターン銀貨のため希少性が大変高く中でも64はトップグレードの鑑定となっている。
文句なしの最高鑑定となる逸品

スクリーンショット-2025-01-19-18.00.32-1024x67 1848年 ヴィクトリア ゴッドレスフローリン パターン銀貨 2シリング

ゴッドレス・フローリン (Godless Florin)
イギリスで最初に発行され流通した1849年銘2シリング相当の銀貨名称である。
この銀貨には、イギリスのコインに決まって刻印されていた「DEI GRATIA:神の恩寵による英語版)」が欠如しており、この為「Godless Florin:神無きフローリン」と呼ばれる。

1849年には流通用のフリーリン銀貨が発行された

1848年に試作コインが製造され、表面の肖像が王冠を戴くヴィクトリア女王の胸像、月桂冠を戴く女王の頭像、ヘアバンドを付けた女王の頭像の3種、裏面は4つの紋章入りの盾が十字に配置されたもの、イングランド、スコットランド、アイルランド、ウェールズの4つのモチーフが配置されたもの、それに単純な花輪と額面表示だけのものの3種類がデザイン

額面標記はFLORIN(フローリン)のほかに、CENTUM(センタム)、DECADE(デカード)、DIME(ダイム)のものがあったため、これらの各種の組み合わせにより30種のパターンが存在する。コインをデザインしたのは当時の王立造幣局彫刻部長であった、ウィリアム・ワイオン英語版)である。

結局は1847年に発行されたゴチック・クラウン銀貨と同じデザインとすることに落ち着いたが、1849年銘の流通用のコインもこのパターンの刻印を使用して製造されたため、DEI GRATIA欠如のまま流通することとなったが、パターンとは言え、何ゆえDEI GRATIAが欠如していたか、真相は不明である。

ゴッドレス・フローリンは1849年銘のままで1851年まで製造され、1851年にはDEI GRATIAを加刻し、ブラックレーター書体を採用したゴチック・フローリンが登場している。なお、1849年銘のゴッドレス・フローリンには、最初パターンの刻印がそのまま流用されたが、後に細部を修正した別の刻印に変わったため、女王の表情やドレスの模様が異なるバラエティーがある。初期のものはウィリアム・ワイオンのイニシャルである「W.W.」が枠線によってつぶされているため、このコインは「without W.W.」と呼ばれ、希少価値があるとされる。

イギリスでは現存するコインは非常に状態が悪く、場合によっては表裏が判断できにくいまでに磨耗したコインも見受ける。しかし、掲載写真のような完璧な状態のコインも存在し、コイン収集家にとっては人気のコインである。

 

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アンティークコインの魅力に取り憑かれ様々な人に意見を聞きながらコイン本来の資産価値や芸術性の価値両面に見せられ収集を始める。 以前に比べコインの価格が上がることと共に本当に資産として価値のあるコインとは何かを考えるようになった。 絶対的に希少性と人気がないと資産性の面では劣ってしまうが実は銀貨にこそ魅力があることに気づき今ではすっかり銀貨に。 アンティークコインにメリットデメリットはありますがそれぞれに合った最高を提案させていただきたいと思います

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